18th DoGA CGAコンテスト逝ってきますた。
12:00開場、18:30終了って、ほぼ、一日がかり。年寄りにはこたえるね。
せっかくなので、感想をば。ちなみに、わたくし、「作る人間が一番偉い」と思っているので、なんか批判みたいな事が書いてあっても、嫉妬バイアスがかかっていることをご了承くださいな。あと、ネタバレをシャットダウンしたい人は読まないで。肝心なところは避けたつもりだけど。ところで、作家さんを「監督」って呼ぶの、違和感あるなあ、なんとなく。
ふりっじす
ちょっと間が悪い感じ。アイデアは面白いと思う。せっかく直したのに、お姉さんは報われないなあ。
ルール
絵がかわいい。自主製作アニメとして、かなりいいセン言ってると思う。もうちょっとコマを増やすとなおいいかも。ネタも、他愛がないっちゃないけど、テンポがいいので気にならない。
通勤大戦争
しりあがり寿との類似を指摘されていた。作り始めてから気付いたそうで、お気の毒としか。戦闘と実際の電車での攻防がいまいちリンクしていなくて、頭ではわかっていても、ちょと訴えるものに弱い気がした。メカのデザインは宮崎アニメっぽくて面白い。
装脚戦車の憂鬱
これ絶対、作っている本人は楽しくてしょうがなかったと思う。趣味丸出し(いい意味で)。テンポをいじれば、もうちょっと短くできたと思う。戦車のデザインが面白い。たぶん3Dで起こしているんだろうから、Flashに載せるときにあんまり間引かなくてもよかったと思う。
the camelots 『コリー』
音楽と映像は合っていてよかった。音源がイマイチで、何て言ってるのか、歌詞がよくわからなかった。最初からテンションが一緒で(キャラ増えるけど)、短いのにちょっと後ろで飽きた。
「春」
顔にくらべて、キャラの体の描き方が、イマイチ。話は、青臭くていい感じ。あの、観てて悶えるようなフィールが。まあ、こういうのもアリでしょう。
クロと僕とダンスを
なんかこんなキャラクターのゲームが、昔、任天堂から出ていたような。ストーリーがよくわからなかった。善悪に対する普遍的なテーマっぽく見せて、その実、なんのメッセージもないような。そういや、モノクロは今回この一本だけか。
反重力ブーツで学校に行こう
ギャグのテンポは秀逸。エンディングまでしっかり話があるし。カット割りもいいので、もうちょっと画力方面のベクトルを上げるといい感じ。
将棋アワー
淡々としたナレーションが笑える。開場審査特別賞はギャグ作品が持っていく事が多いんだけど、予想通り、この作品が獲得。
バブルス
助けたバケツ男が報われないなあ。これってハッピーエンドなのか? キャラはかわいい。
Door Open!
初心者部門なので、モデルは評価の対象外なんだけど、そもそもこのモデリングって、初心者とは思えん。動きはいい。
Spade5 2
せっかくギャグをしゃべってるのに、音響がイマイチで、よく聞き取れなかった。色使いとか、かなりどこかひらいちゃってる感じで、外伝大賞にはふさわしいかも。昔はこの手の作品が毎回何本かあったもんだけど、ずいぶんコンテストも模様が変わった。
魔法の椅子
映像、物語とも、手堅くまとまってる感じ。この人、トイレとかどうしてんだろう。魔法? てか、一回立っても、また座ればいいような……。
FLY
3つ目のキャラが、ラピュタみたい。絵としては面白いけど、佳作かあ……。
花の翳
転生モノつながりで、テラコッタ・ウォリアを思い出した。ネタの根幹で、少し無理がある気がするけど(だって魂らしき光体、結構プカプカ移動してたし。気付かないか?)、とにかく、2Dをあのクオリティで描き切ったところがすごい。元々は字幕だけだったらしく、声が入って「アニメみたい」というコメントは、笑ったけど、その通りだと思う。
モンスターブーツ
完成度は高い。絵は「みんなの歌」あたりに出しても商業作品として遜色ないと思う。歌は、いつものメテオールだけど。
パパが必要なの
じんわりした語り口がいい。鹿がシュールでいい。あと、特に話が流れないところも。亀とウサギは、結局絡みませんでしたね。
吉野の姫
星宿海のきれいな絵に加えて、ちゃんとストーリーがあるので、いい感じ。座談会で、兄の運命を「想像にお任せします」と言っていて、ここを読者にゆだねるのは正しいと思う。コマ数の関係で、紙芝居っぽいのは、まあ、しょうがないか。
あと、今回太っ腹なことに、商業作品の上映会もあったり。
ペイル・コクーン
そんなに情報が詰め込まれている感じはしなかったけど、私の見方が甘いのか? オチは大事なので、これだけ尺があるなら、もっと時間をとってもいい気がした。あれじゃあ、一発っぽい。映像的にはクオリティ高し。
鉄路の彼方
この作者、この影付けと間引いたフレームを持ち味にしようとしているようなんだけど、ちょっと見づらい。てかクローカと一緒じゃん。たぶん、アート方面の人からは評価されているんだろうなあ。SFネタとしては、自分と○○ってのはアリガチなんで、もう一ひねり欲しい気がする。あと、映画を持って歩いているオッサンがよくわからない。