「Web進化論」の感想の感想の感想

http://d.hatena.ne.jp/mkomiya/20060620#p2
まあ、特に反論はないわけなので、つれづれなるままに。

  • 「作者にダイレクトに利益が発生する仕組みを作らないとダメだよ。」と書いたのは、未来予想って言うよりは、「願望」みたいな? ただ、やはり、基本はココであって、パブリシティや何やらで、付加価値を付けるのは、その基本を踏まえてやって欲しいところがある。
  • あ〜、電通もガンですな。今度のワールドカップでも、ビジネスビジネスな姿勢が暴露されたし。てか、電通って、どう考えても独占禁止法違反だと思うんだけど、広告という武器でマスコミを押さえているせいか、ちっとも話題にならないな。あと、そもそも、広告として利益を間接的に還元、ってのはどうかな? すでにOperaとか、広告を載せて運用しているアプリはあるけど、作品に対して広告を追加するのは、すごい邪魔な気がする。全然関係ないけど、「コンテンツ」って言葉、なんか作品を単なるパーツみたいに扱うニュアンスがあって、あまり好きくない。
  • 「好きな事をやっているんだから、貧乏は我慢すれ」ってのは、ちょっと違和感がある。そこが、上前をはねる連中につけこまれているんじゃないかと。
  • 食玩については、流通上の制限があったはずなので置いておくとして、消費者の意識ってのはあると思う。でも、教育していかなきゃいけないのと、明らかなメリットを提示すれば、ネット流通という流れは作れると思う。日本ではどうか知らないけど、世界的には、やはりiTunesは成功しているわけで。
  • 本の存在意義としては、「上質のまとめサイト」みたいな意義があると思う。本という物理的な何かに価値があるのではなく。ネットでも結構いい情報があるのだけれど、結構断片的。また、質問くんに嫌気がさして、閉鎖してしまうページがあったり。
  • 「タダの品質<有料の品質」っていうのは、まったくその通りで、故にプロはプロとしての仕事が出来ているかを問われることになる。このへん、いわゆる創作系の仕事が、真っ先に影響を受けるのは、踏んだり蹴ったりという印象。本当は、実際に価値を生み出している人が、いかに幸福になれるかが、ネット時代の鍵だと思うけど、社会が変わる前に、待ったなしで商業創作には影響が出てきちゃう。